翻訳家
大きく分けて出版翻訳と実務翻訳がある
翻訳には大きく分けて、出版翻訳と実務翻訳があります。小説やノンフィクションなどを単行本や雑誌の記事として翻訳するのが出版翻訳です。一方、契約書や報告書、企画書などのビジネス文書や、電子、電気、機械などのマニュアルや文献などを翻訳するのが実務翻訳です。ほかにも音楽の歌詞、映画やテレビの字幕、ナレーションなどの翻訳もあり、翻訳文化は社会の隅々にまで浸透しています。これらの翻訳を職業としているのが、プロの翻訳家です。フリーがほとんどですが、その場合も、翻訳会社などと契約を結んでいるケースが多いようです。また、常に翻訳を必要としている商社、新聞社、通信社などでは、社員として翻訳担当者を置いているところもあります
語学が学べる学部への進学が第一歩
翻訳家に必要なのは、語学力、それに信用と実績です。翻訳家への第一歩として語学力を身につけるには、大学の文学系、外国語学系学部へ進学するとよいでしょう。また、科学技術の文献など実務翻訳へのニーズが増えているので、理系学部の出身者にも翻訳家への道は開かれています。翻訳家の養成課程のある専門学校などで学ぶのも一つの方法と言えるでしょう。翻訳関係の主な資格には、(社)日本翻訳協会が実施している翻訳技能認定試験があります。試験の得点によって、1級~4級および基礎級の5段階のレベルが認定されます。