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農業系研究･技術者

公務員をはじめ民間企業でも活躍

生産技術の改良やバイオテクノロジーの農産物への応用など、農業の各分野で指導や研究に当たっているのが、農業系研究・技術者です。全国には農業試験場をはじめ、農業環境技術研究所、農業・生物系特定産業技術研究機構など、国や地方自治体の研究機関があり、そこでは多くの研究・技術者が、様々な研究・実験に取り組んでいます。また、農業改良普及センターには、生産者に直接技術指導を行う農業専門技術員、農業改良普及員などの専門職員がいて、農業の合理化、効率化を推進しています。一方、農協などの農業団体や、肥料、農業機械などのメーカーに勤める研究・技術者もいます。また、最近は食品メーカーや製薬会社、商社などの研究開発部門で、食品や医薬品の開発、バイオテクノロジーの応用研究などに携わる農業系研究・技術者も増えつつあります。

将来の仕事を見据えた学科選択を

農業系研究・技術者をめざすなら、まず大学の農学系学部に進み、専門知識や技術を身につけるのが一般的です。農学系学部には、農学、農芸化学、農業経済学、農業工学など、様々な学科があります。ひと口に農業系研究・技術者と言っても、様々な仕事があるので、よく考えて進路を選ぶべきです。また、民間企業や官公庁の研究職をめざすなら、大学院に進学した方が有利です。農業系技術職員の採用に当たっては、農業改良普及員の任用資格を求められることがしばしばあるので、その任用資格が取得できる大学の学科などに進学した方がよいでしょう。なお、2005年度以降は、現在の農業改良普及員制度は廃止され、国が新たな普及指導員資格試験を実施する予定になっています。