システム監査技術者

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システム監査技術者

コンピュータの危機に立ち向かう

コンピュータは、社会のあらゆる分野で活用される一方で、オンラインの故障で銀行業務が混乱したり、空の交通が麻痺したりするなど、その安全性も問われています。システム監査技術者は、コンピュータメーカー、情報処理関係の企業などに所属し、監査対象の企業などから独立した立場で、信頼性や安全性、効率性、機密性、保全性といった幅広い側面からシステムを総合的に評価、点検し判定する、コンピュータのドクター的存在です。システム監査技術者の主な仕事は、新開発のシステムの安全性や運用について関係者に説明したり、既存のシステムを点検して、故障やダウン(コンピュータが動かなくなること)の防止策や改善点をアドバイスすることなどです。そのため、コンピュータのソフト、ハード両方の構造や理論に精通していることが必要です。

経験を積んでから受験するのが一般的

必ず必要な資格ではありませんが、経済産業省認定のシステム監査技術者試験に合格すると、評価や信頼が増し、仕事をしていくうえで有利です。受験資格は特にありませんが、期待する技術水準として、システム監査の立案・実施・報告を責任を持ってこなせるだけの幅広い能力が要求されており、かなりの難関です。大学で情報工学、電気・電子・通信工学などを学び、コンピュータ関連の企業などで実務経験を積み、試験を受けるのが一般的なコースです。

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