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気象予報士
天候に左右されやすい企業などに情報を提供
現代では天気予報は生活の一部になっていると言ってもよく、いろいろな場面で広く役立っています。テレビなどでは天気情報番組が1日中放送されるなど、気象のデータを収集・解析する気象予報士へのニーズが高まっています。気象予報士は、民間の気象予報会社などに所属して、気象庁が出す天気図やアメダス(地域気象観測システム)の観測データなどをもとに気象情報を解析し、日々の天気や気温、降水確率、週間予報などを予測します。気象予報会社は、この予測結果を、商品の売れ行きや仕事が天候に左右されやすく、絶えず気象情報が必要な契約企業などに提供します。会社によっては、24時間体制で刻々と変化する気象情報を送り続けているところもあります。
資格試験合格には専門知識が必要
気象予報士になるには、気象予報士国家試験に合格することが必要です。誰でも受験できますが、気象庁から提供される気象データを理解し、応用する能力が試されるため、かなりの難関です。試験には学科と実技があり、学科試験では、予報業務に関する一般知識と専門知識が問われます。一定の気象業務経験者などは、申請により学科試験が一部または全部免除されます。気象庁に入るには、国家公務員試験に合格するか気象大学校を卒業しなければなりません。一般の大学の場合は、理学系学部で地球科学や総合理学などを専攻すると有利でしよう。