畜産系研究・技術者

畜産系研究・技術者

家畜の育種改良、加工品の研究開発まで

畜産系研究・技術者は主に畜産試験場や種畜牧場などで、家畜の育種改良や飼育管理を行ったり、飼料用作物の生産技術の研究開発に取り組み、その成果を畜産家に指導、普及する仕事をしています。例えば、家畜に適した飼養環境や飼料の与え方、人工授精や分べん、疫病の予防方法などを指導したり、あるいは、ミルク、肉、卵などの需給動向を見ながら、生産収益を少しでも高めるよう飼料や市場価格の情報を提供します。ただし、1人ですべての家畜について精通するのは難しいので、牛、豚、鶏など、それぞれ専門とする家畜の種類が決まっています。最近は、民間企業の研究室などでバイオテクノロジーの技術を使って、生産性の高い家畜の飼育方法について研究に取り組んでいる研究・技術者もいます。

畜産学部や獣医学部への進学が第一歩

国公立の試験場や研究所の畜産系研究・技術者になるためには、大学の畜産学系学部や農学系学部の畜産学科、あるいは獣医学部などへ進学し、公務員試験の「畜産」や「獣医」、「農業」区分に合格するのが一般的なコースです。ただし「農業」や「畜産」の区分での受験の場合、地方自治体によっては農業改良普及員の資格が必要となることがあります。なお、2005年度以降は現在の農業改良普及員制度は廃止され、国が新たな普及指導員資格試験を実施する予定となっています。

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