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消費生活アドバイザー
消費者の生の声を商品に反映させる
企業や地方公共団体に所属し、消費者窓口などで消費者の相談に応じたり、企業と消費者のパイプ役として企業の商品開発や販売戦略などについてアドバイスをするのが、消費生活アドバイザーです。特に企業では、消費者に納得してもらえる商品を開発する必要があるため、消費生活アドバイザーの存在は重要性を増しています。社内では、消費者窓口、商品開発をはじめ、消費者教育、商品テスト、企画、広告・宣伝、広報、販売、市場調査など、様々なセクションとかかわります。消費者の生の声を聞き、それを企業に伝えて商品の改善を図るのが役割なので、改善が十分でないと判断したら、さらに修正を求めることもあります。また、必要な場合は、顧客の家まで足を運ぶこともあります。
生活科学系学部の学問が役立つ
消費生活アドバイザーになるには、経済産業省認定の消費生活アドバイザーの資格を取得する必要があります。資格取得のための試験は誰でも受けられますが、消費生活アドバイザーの称号が付与されるためには、2次までの試験に合格することに加え、消費者関連部門での実務経験1年以上か、(財)日本産業協会の実施する実務研修の修了が必要です。なお、試験合格と実務経験は、どちらが先でも構いません。進学する場合は、生活科学系学部で家政学や生活文化学を学んでおくと役に立つでしょう。そのほかの関連学問としては、心理学、マーケティング論、経済学、法学、環境学などが挙げられます。