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航空整備士
航空機の部品を点検、保守する
高度に精密化した航空機の部品は、心臓部に当たるエンジンをはじめ、どれを取っても安全な飛行には欠かせません。航空整備士は、各航空会社が設けているチェックリストをもとに、機体を構成する膨大な数の部品が正常に機能するかどうかを点検、保守するという責任の重い仕事に携わっています。航空整備士が行う作業には、まず、日常整備があります。これは、フライト前の航空機には必ず行う点検作業で、国家資格を持った航空整備士が最終的にOKを出さない限り、飛行機は飛び立つことができません。そのほか、夜間に行われるライン整備や、一定の飛行時間を超えた飛行機を点検する定時整備があります。航空整備士は、大手の航空会社のほかに、新聞社、警察、消防などの航空部でヘリコプターや小型機の整備でも活躍しています。
国家試験を受けるには整備経験が必要
資格の種類には1等航空整備士、2等航空整備士、1等航空運航整備士、2等航空運航整備士、航空工場整備士の五つがあります。国家試験受験にはいずれも整備経験が必要なので、大学の工学系の学部や短大、高校・高専、専門学校などを卒業後、航空会社や航空整備会社に就職し、一定の整備経験を積んでから受験するのが一般的です。航空整備士と航空運航整備士の違いは、航空整備士が整備業務全般を行えるのに対し、航空運航整備士は整備業務を行える範囲が限られている点です。一方、航空工場整備士は機体各部について専門的な整備を行います。