芸術家
感性と技術で作品を創造する
芸術家の仕事は、美術系の絵画・彫刻や、音楽系の演奏・歌唱、工芸系の陶芸・染織、身体表現系の演劇・舞踊など多岐にわたり、美的な創造活動で生計を立てている人はすべて芸術家といえる。それぞれ専門の知識を大学などで習得し、作品づくりにかかるわけだが、その作品を商業ベースにのせるのが一番大変で、作品を気に入って店などに置いてくれるところを自分で見つけなければならない。作品をつくる過程について、草木染めの染織家を例にとると、まず作りたい作品のデザインを決め、糸を草木で染め、試し織りをし、これだという感じがつかめたら、本番の糸染め、機(はた)がけ、織りへと進めていく。芸術家は自分の作品をつくっていれば幸せだが、生計を立てていくことを考えるとなかなか大変な職業である。
大学などで専門知識を身につける
芸術家になるために特別な資格は必要ないが、まず、美術・音楽・身体表現などそれぞれの芸術に関する大学・短大・専門学校に進み、基礎的な知識を身につけることが大切である。美術系では絵画、彫刻、造形、工芸などの学科があり、それぞれ基礎知識を学ぶことができる。専門的な知識をつけ、商業ベースにのせるしくみなどを覚えるには、高名な芸術家の工房やアトリエに入ったり、弟子になるという方法もある。