作家

作家

文章で自分の考えを世に伝える

「自称」作家は、世の中にあふれるほどいます。さらに作家志望者ともなると、正確な人数を把握するのはとても困難です。「自分の考えていることを表現したい」という欲求は、誰でも少なからず持っており、小説や詩、エッセイなどを書くことが最も手っ取り早い自己表現の手段だと考えられているからでしょう。ただし、実際に「作家」として名が通っている人は志望者の数に比べて極端に少ないものです。それは、作家という職業には書きたいことを作品として完成させる能力だけでなく、作品を書き続ける精神力も必要とされるからです。職業作家は、1冊の本を書き下ろすこともありますが、多くの場合、週刊誌や月刊誌などに小説を連載して、まとまると単行本として出版します。単行本は一定期間が過ぎると文庫本化されることもあります。これらの原稿料や印税が、作家の収入となります。

新人賞の受賞が最短の道

作家になるための最短コースは、出版社、テレビ局、地方自治体などが主催する各種の新人賞に応募して受賞することでしょう。最もポピュラーなのが出版社系の賞で、純文学系は『文學界』、『新潮』、『群像』など、中間小説系は『小説現代』や『オール讀物』などが定期的に募集しています。そのほか少女小説、SF、ミステリー、歴史など、各専門誌で募集しています。テレビ局系の賞は、受賞作がドラマ化されるなど、注目度が高いのが魅力です。また、地方自治体の公募は、賞金は比較的高額ですが、次のチャンスにつながりにくいのが難点です。そのほか、文芸雑誌の編集者に直接持ち込む方法や、単行本を自費出版する方法などがあります。

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