作詞家、作曲家
新鮮な感性で時代の音楽をつくる
作詞家と作曲家の共通点は、ほとんどがフリーで活動していることです。そして、言葉とメロディーという表現方法の違いはありますが、ともに豊かで鋭い感性が必要とされます。作詞活動を専業にしている人はそれほど多くありません。最近はむしろ、自作自演や、小説家やコピーライターなどが作詞を手がけることが増えてきました。ただ、歌謡曲、特に演歌は専門の作詞家が多いようです。先に歌詞をつくってから曲をつける場合と、曲に合わせて歌詞をつくる場合とがありますが、歌謡曲の場合は後者が一般的です。作曲家は、ソングライターとコンポーザーに大別できます。ソングライターは、歌謡曲のメロディーラインを書いたり、アレンジをする仕事です。コンポーザーは、映画、ラジオ、テレビなどのBGM(映像の背景に流す音楽)やコマーシャルミュージックを手がけます。
レコード会社などに作品を持ち込む
作詞家になるには、レコード会社に作品を送ったり、音楽事務所に所属して仕事をもらったり、各種団体が公募する作詞コンクールに応募して受賞するなどの方法があります。また最近は、売り込み専門のプロダクションに作品を有料で登録する方法もあります。一方、作曲家も同様に自分で売り込んだり、作曲コンクールに応募するという手段はありますが、最も一般的なのは、バックバンドやスタジオミュージシャンなどとして働くなかで認められ、作曲を依頼されるというケースです。また、コンポーザーになるには譜面を書くうえで高度なテクニックが必要になるので、やはり音楽大で専門的な作曲や音楽理論を勉強した方が有利でしょう。