建築技術者

建築技術者

建築環境も考慮して設計・施工する

高層ビルや住宅、学校、工場、劇場などの建築物を、発注者の要望や建築環境を考慮しながら、設計、工事監理するのが建築技術者の仕事です。仕事には大きく分けて、設計と施工があります。設計の担当者は、建築物の用途、規模、工期、機能性、安全性、美観など、様々な角度から検討を重ね、依頼者と何度も打ち合わせを行いながら設計プランを立てていきます。そうしてでき上がった設計図をもとに実際に工事を進めるのが、施工担当者です。工程計画を立て、必要な機材、作業員などを手配し、工事が予定通り進むように現場監理をします。建築技術者は、単に建築物をつくるだけでなく、建築物の周囲の環境への影響にも責任を持つことが大切な使命です。

1級建築士の資格取得には大学進学が近道

一定規模以上の建築物を設計、監理するには建築士の資格が必要で、資格には、1級、2級、木造の3種類があります。1級建築士をめざすなら、大学の工学系学部の建築学科や土木学科、芸術系学部の建築学科に進み、卒業後に2年以上の実務経験を積めば、受験資格が得られます。短大、高等専門学校卒業の場合には、4年以上の実務経験が必要になります。2003年度1級建築士試験は、受験者数5万5045人、合格者数4477人で合格率は8.1%でした。建築技術者は、建設会社や工務店など、民間企業に勤めている人がほとんどですが、公務員の建築技術者をめざす場合には、公務員試験の建築関係の区分に合格する必要があります。

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