社会保険労務士

社会保険労務士

中小企業の社会保険や労務にかかわる

働く人たちの病気やけが、失業や老後に備えて、国が定めた労働保険や社会保険の制度があります。社会保険労務士は、事業主から依頼を受けてこれらの保険に関する申請書や届出書、報告書などを作成したり、労働基準監督署、公共職業安定所、社会保険事務所などへの手続きを代行したりするスペシャリストです。社会保険には、雇用保険、健康保険、厚生年金保険などいろいろあり、その仕組みは複雑で素人には理解しにくいものです。中小企業などでは、これらを処理するスタッフがいないことが多いので、ほとんどの場合、社会保険労務士事務所に依頼しています。また最近は、契約先企業の賃金形態や労働時間、社員の採用、配置、就業規則の作成など、労務全般にわたってコンサルティングを行う役割が大きくなっています。

試験合格には法律の勉強が必須

社会保険労務士になるには、国家試験に合格することが第一条件です。受験資格は、大学の一般教養課程を修了するか、短大、高等専門学校を卒業すると得ることができます。また、司法試験1次合格者や、税理士試験・弁理士試験などの厚生労働大臣が認めた国家試験に合格した人、一部の公務員なども受験できます。試験で問われるのは、労働基準法、労働安全衛生法、雇用保険法など、ほとんどすべてが労務・社会保険関係の法律についてなので、大学の法学系の学部に進学すると有利です。試験に合格後、労務・社会保険関係の事務を2年以上経験し、全国社会保険労務士会連合会に登録され、都道府県の社会保険労務士会に入会すると、初めて社会保険労務士として仕事ができるようになります。

Copyright (C) 2024 Senmon-search. All Rights Reserved.