速記者

速記者

速記を駆使して正確に文書化する専門家

速記者の仕事は、速記記号を使って、会議の発言や会見の記録、インタビューの内容など、人の話を書き取って記録する仕事である。発言者の声を聞きながら、普通の文字を書くときの10倍ものスピードで書くことができる速記記号で書きとめ、その後、速記記号から発言を復元し、だれもが読める文書にする。この復元作業は反訳と呼ばれ、発言時間の数倍の時間を要する作業である。速記を必要とする場面は、国会をはじめ、都道府県や市町村の議会、裁判所の法廷での審議、一般の会議、講演会、対談、インタビューなどである。とくに、国会や裁判所では証拠や根拠となる記録文書であり、重要な役割を担っている。最近

速記技能検定の上級レベルをもっていると有利

速記の技術は、テキストに従って独力でも身につけることはできるが、プロの速記者になるためには、養成所できちんとした指導を受けた方が上達が早い。上達の程度をはかるためには速記技能検定(6級から1級まで)があり、2級から「速記士」の認定証が交付される。速記技能検定の試験は、朗読文を速記し、それを反訳して原稿をつくるもので、速記する速度と反訳時間で級が決まる。ちなみに、6級は5分間400字で反訳時間60分、1級は10分間3200字で反訳時間130分である。 国会の速記者になるには、衆議院、参議院それぞれの速記者養成所に入所して議事速記について学び、採用試験などを突破しなければならない。

Copyright (C) 2024 Senmon-search. All Rights Reserved.