「経営・ビジネス・事務」一覧
販売担当者
接客で得た情報を分析し販売に生かす
豊富な商品知識を持ち、顧客に納得してもらえる説明や受け答えができ、巧みな接客術を身につけていることが、販売担当者の基本的な条件です。しかし、販売競争が激化している現代の流通業界にあっては、販売担当者はこうした接客・セールストークの基本をマスターしているだけでは十分とは言えません。例えば、百貨店などの大型小売店の販売責任者ともなると、催し物や店頭のイメージアップなど、販売促進のための企画にも参加します。また、店頭で得た顧客の買い物動向を分析して、どんな商品をどれだけ仕入れたら消費者のニーズにこたえられるかを経営者に伝えるといった、マーケティング的な側面にもかかわります。時代とともに、販売担当者の役割もより多角的になってきているのです。
幹部をめざすなら大学進学が有利
販売担当者になるために特に有利な学部はありませんが、百貨店など大型小売店の幹部社員をめざすなら、大学の経済学系、経営学・商学系、法学系学部などで学んでおくと役に立ちます。また、日本商工会議所では、販売スタッフの質を高めるために販売士検定試験を実施しているので、取得しておくとよいでしょう。試験は1級から3級まであり、誰でも、どの級からでも受験できます。3級は販売員としての基本的な知識、技術、2級は販売に関する専門知識や管理業務が問われます。そして1級は、経営全般について店長クラスの知識が問われるので、大学で経営やマーケティングなどを勉強しておくと有利です。