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中小企業診断士
中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業の経営の状態を、財務・労務・仕入れ・生産・販売など全般にわたって調査分析し、経営管理について改善すべき点、改善方法を指導することが仕事である。個々の企業を対象とするケースと、商店街や工業団地など地域の経営環境を対象とするケースがあり、後者は行政機関からの要請によるものが多い。個々の企業を対象とするケースでは、診断に必要な資料を見せてもらい、経営実態を率直に話してもらわなくてはならないので、事業者との信頼関係が大切で、数字や原則だけを振りかざすだけでは、事業者にとってよい相談相手とは言えない。経営規模の小ささからくる人材や資金の慢性的不足、新しい設備や技術を簡単には導入できない悩みなどを理解したうえで、具体的な経営安定策を提示する力が必要である。
中小企業の数に比べて、有資格者は不足気味
資格試験(1次試験)には、年齢や学歴などによる制限はない。1次試験は(1)経済学・経済政策、(2)財務・会計、(3)企業経営理論、(4)運営管理、(5)経営法務、(6)新規事業開発、(7)経営情報システム、(8)中小企業経営・中小企業政策・助言理論と各部門別の基礎知識が問われる。1次試験合格者には、具体的な診断能力を問う2次試験が行われる。また、このほかに中小企業総合事業団・中小企業大学校の中小企業診断士養成課程を修了する方法もある。