大学教員

大学教員

専門分野を研究し、学生に講義する

大学教員の職務としては、学長、教授、助教授、講師、助手などがあり、仕事は大きく分けて(1)専門分野の研究、(2)学生への講義、(3)大学の管理・運営の三つがあります。大学には学問分野で分けられた「学部」があり、大学教員は、各専門の学部で講義を行い、実験、実習などを指導しています。また、大学院では専門科目の講義や学位論文作成の指導などを行います。また、大学には各種の研究所、付属病院、農場や植物園などの施設があり、こうした施設で研究に専念している大学教員もいます。さらに、教授会や入試、経理、人事など、大学運営に関する各種委員会に参加する必要があります。加えて、政府の審議会などでは、学識経験者として意見を求められたりもします。

国公立大でも教員の採用は各大学で

大学教員になるには、大学から大学院の修士課程や博士課程に進むのが一般的です。採用は国公立大、私立大とも、各大学や学部で行われます。助手から講師、助教授、教授と進む昇進の道はとても長く険しいものです。大学の定員や講座には限りがあるので、同じ大学で順調に昇格していっても、欠員が出ない限り教授になることは不可能です。ほかの大学に欠員が出た場合は、そちらに移ることも多いようです。いずれにしても、昇進には競争相手に勝る優れた研究業績が必要です。また最近は、産業界などから別のキャリアを持った人材を登用する傾向が見られます。

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