家庭裁判所調査官(補)

家庭裁判所調査官(補)

家庭内のトラブルや少年事件を調査する

家庭裁判所調査官は、各家庭裁判所に配属され、家庭裁判所の裁判官の指示を受けて家事事件や少年事件について調査、報告を行うのが主な仕事です。少年係の家庭裁判所調査官は、非行を犯した少年などの家庭や学校の環境、生い立ちなどを調査し、裁判官が適切な指導や処遇を考えるうえで参考となる報告書を作成します。時には少年やその家族に、更生方法などについて直接アドバイスを行うこともあります。家事係では、主に離婚や親族間の紛争などの調停や養子縁組などの審判に際し、当事者や関係者から事情を聞いて、事実関係などの調査を行い、審判や調停の重要な参考資料となる報告書などを作成します。また、必要に応じて審判や調停の場に出席して意見を述べる権限も持っています。

試験科目に関連する学部への進学が近道

家庭裁判所調査官補採用Ⅰ種試験は、満21歳以上30歳未満なら誰でも受験できます。しかし、受験者の学歴を見ると、大卒(見込み)者が多く、試験レベルも大卒者程度に設定されています。試験は第1次と第2次に分かれており、第1次は教養試験(択一式)と専門試験(記述式)、第2次は教養試験と専門試験(いずれも論文式)、口述試験となっています。専門試験では心理学、社会学、社会福祉学、教育学、法律学などの選択科目から1~2科目を選んで受験します。そのため、これらを学べる学部に進学することが近道と言えます。合格後は、家庭裁判所調査官研修所で2年間の研修を受けます。そして、この研修を修了すると、家庭裁判所調査官に任命されます。

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