警察官

警察官

国民の安全を守り、住みよい社会をつくる

警察の組織は、47の都道府県警察と国の警察機関である警察庁から構成されています。警察庁には、その地方機関として管区警察局などが置かれています。一地方で発生した事件は、管轄の都道府県警察が解決に当たりますが、広域犯罪や大規模な災害が発生した時は、警察庁(管区警察局)が関係する都道府県警察のまとめ役となって、事件の解決に当たります。全国の至るところにある交番・駐在所は日本独特のシステムで、警察官はまず交番勤務からスタートします。交番では、地理案内やパトロール、落とし物や交通事故の処理、刑事事件など、警察業務全般を扱います。交番勤務を経た後は、希望や適性に応じて刑事、交通などといった専門部署に配属されます。このほか、山岳救助やヘリコプター操縦なども職務に含まれます。

日頃からの体力づくりが大切

警察官になるためには、各都道府県の警察官採用試験に合格する必要があります。都道府県の採用試験は、警視庁(東京都)では1類(大卒程度)と2類(短大卒程度)と3類(高卒程度)に分けて行われますが、名称や区分は都道府県によって異なっています。また、学科試験が課されるほかに、健康な体と体力がかなり重視されるのが特徴です。日頃から体を鍛え、柔道や剣道など、武道を修得しておくことが望ましいでしょう。なお、皇室関係の警察官(皇宮護衛官)になるには、人事院が行う皇宮護衛官の採用試験に合格しなければなりません。

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