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自衛官
日本の平和と独立を守り国の安全を保つ
自衛官は防衛庁・自衛隊に勤務する特別職の国家公務員で、日本の平和、独立、安全を守ることを第一の任務としています。自衛官はまず、外国の武力侵略などで国を防衛する必要が生じた時や、内乱などの非常事態が発生した時に出動する任務を負っています。例えば、外国の航空機が領空を侵した時には、これを退去させるために必要な措置を取ります。また、土砂崩れ、山火事、台風、地震など大きな災害が起きた時にも出動して、人命救助に当たります。さらには、国際平和のための努力や国際協力の推進に寄与するため、国際平和協力業務や、国際緊急援助活動などを行っています。自衛隊には様々な職域がありますが、すべての職域が女性にも開放されており、全国各地で約1万名の女性自衛官が活躍しています。
試験の種類が多く誰にも門戸が開かれている
自衛官の採用試験にはいろいろな種類があります。2等陸・海・空士、曹候補士、一般曹候補学生、防衛大学校学生、防衛医科大学校学生、航空学生、看護学生、大学卒者を対象とした幹部候補生などです。防衛大学校の卒業生は専攻によって陸・海・空曹長に任命され、幹部候補生として1年間教育を受けた後、3等陸・海・空尉に任命されます。なお、防衛庁では、自衛官とは別に、事務官などを採用する防衛庁職員採用試験を行っています。試験にはⅠ種、Ⅱ種、Ⅲ種があり、Ⅰ種は国家公務員採用Ⅰ種試験と同じくらいのレベルの高さです。