大使館勤務

大使館勤務

国際交流の最前線で働く窓口役

日本と国交を結んでいる国が、出先機関として日本に置いている大使館や領事館などで、本国から派遣されているスタッフとともに、現地採用の形で仕事をしている日本人が大使館スタッフである。大使館には、大使や公使付きの秘書や通訳などのスタッフのほか、管理部や政治部、広報部、文化部など、さまざまな部署があるが、すべては本国の情報を日本に紹介し、日本の情報を本国に報告、紹介するということにつながる。広報部を例にあげると、本国に対する企業や団体、メディア、個人からの問い合わせに答えること、本国の文化などを紹介するための美術展やコンサート、セミナーなどのイベントを開くこと、本国に取材や調査、観光に行く人に対し、情報を提供すること、などの仕事をしている。大使館の日本人スタッフは、本国から派遣されてきているスタッフと円滑にコミュニケーションをとれることが大切で、本国の歴史や社会、生活、文化を深く理解することが大切である。また、日本のことを伝え、理解を深めてもらう役割ももっているので、日本の文化や歴史、政治、経済について熟知していることも大切である。

語学力のほか、文化や政治・経済の理解も必要

大使館スタッフになるための資格試験が一律で行われるわけではないが、それぞれの大使館で職員募集時に応募資格を設けていることが多い。在日大使館であっても、本国から派遣されているスタッフとともに働くことになるため、基本的には英語もしくは勤務する大使館の国の言葉を話せなければならない。また、勤務する大使館の国と日本の橋渡し役になるので、お互いの文化や政治・経済の知識と理解が必要になる。

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