裁判官

裁判官

厳正中立な立場で公正な判決を下す

裁判官(判事)は、刑事事件や民事事件などで両当事者の主張を聴いて真相を明らかにし、公正な判決を下します。特に刑事事件では、裁判官の判決は当事者の将来を大きく左右し、時には人命にもかかわるだけに、法廷に提出された様々な証拠を慎重に調べ、徹底的に真相を究明し、法に照らして正しい判決を下さなければなりません。また、下した判決は、判例として以後の裁判にも大きく影響してきます。このように、社会秩序を維持するうえで重要な役割を担う裁判官は、「法の番人」と呼ばれています。裁判官も一般の公務員と同様、毎日、裁判所に登庁して、法廷で審理したり、裁判記録を調べたり、判決の起案を行ったりしています。

制度改正後は法科大学院進学が一般的に

裁判官になるには、弁護士、検察官と同様、司法試験に合格することが必要です。司法試験合格後、司法修習を経て、裁判所に配属されます。なお、司法試験の制度は2006年度から変更されます。新制度では、受験資格は法科大学院修了者もしくは、一般の人を対象とした予備試験合格者に対して与えられます。今後は、大学の法学部などを卒業した後に法科大学院に進学し、司法試験に備えるのが一般的になるでしょう。新制度導入後も、移行措置期間として、現行の司法試験が2010年までは実施されることになっています。新しい司法試験では、5年間で最大3回までしか受験できないという受験回数の制限が設けられます。

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