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外交官
国家間の交渉の最前線に立つ
世界各国には日本の大使館や総領事館、領事館、政府代表部などの在外公館が約190か所あります。これらの在外公館や外務省本省に勤務し、国家間の交渉の先頭に立って活躍しているのが外交官です。ひと口に外交官と言っても、仕事内容、求められる役割は、採用形態によって異なります。国家公務員Ⅰ種試験から採用された人は、外務省の幹部候補生としての役割が期待され、幅広い分野で活躍します。一方、外務省専門職員試験から採用された人は、特定の国や地域の言語、社会、歴史などに通じたスペシャリスト、あるいは、経済、軍縮等の分野別の専門家としての役割を担います。そして国家公務員Ⅲ種試験から採用された人は、主に会計、事務などの業務に従事します。
合格者数上位大学で広い知識と教養を身につける
外交官になるためには、国家公務員採用Ⅰ種試験の事務系職(行政、法律、経済)か外務省専門職員採用試験に合格しなければなりません。国家公務員採用Ⅰ種試験は、将来、外務省本省の幹部職員や大使、総領事になる人材を採用しており、国家試験の中でも1、2を争うほどの難関と言われています。合格実績のある大学は、東京大、京都大、早稲田大などです。外務省専門職員採用試験は、将来、外務省本省や在外公館で一等書記官、参事官などとして専門業務に携わる人材を採用しています。合格実績のある大学は、上智大、慶應大、早稲田大などです。また、地域は限られていますが、高卒者を対象に国家公務員採用Ⅲ種試験も行われています。