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通関士
通関手続きを代行して申告を行う
日本から貨物を輸出したり、あるいは外国から輸入する場合には、貨物の品名、数、価格などを税関長に申告し、許可をもらう必要があります。この通関手続きを代行して、適切な申告を行うのが通関業者です。通関士は通関業者の営業所に勤務し、税関に提出する輸出入申告書などの通関書類の内容の審査を行うのが主な仕事です。このほかにも、通関書類の作成や関税の納付の代理・代行、税関の調査・検査への立ち会い、税関の処分に対する不服申し立ての手続きや内容の説明なども行っており、通関手続き全般の責任者として重要な役割を担っています。なお、通関業者は手続きを行う営業所に１名以上の通関士を置くことが義務づけられています。
通関業者に就職し試験に合格するのが一般的
通関士の資格を取得するには、国家試験である通関士試験に合格することが必要です。通関業者での採用は大卒者がほとんどです。仕事の性質上、法学、経営学・商学、経済学、国際関係学などを学んでおくといいでしょう。通関士試験は誰でも受験でき、試験科目は、（1）通関業法、（2）関税法、関税定率法その他関税に関する法律および外国為替および外国貿易法、（3）通関書類の作成要領その他通関手続きの実務です。合格後は通関業者が税関長に届け出て、確認を受けると通関士の業務に就くことができます。また、通関業者での通関業務または官庁における通関事務に通算5年以上従事した者などは、試験の一部が免除されます。