地方公務員

地方公務員

地域住民が暮らしやすい生活環境をつくる

国家公務員が国の施策を担当するのに対し、地方公務員は、住民の要望、苦情などの生の声から、行政に何が求められているかをくみとり、住民が暮らしやすい生活環境をつくっていく、地域密着型の仕事を担当しています。仕事内容は治安、消防、ガス、電気、水道、交通、文化事業など、地域の生活全般にかかわる広い範囲に及んでいます。役所に勤務している人ばかりではなく、公立の学校、病院、図書館、福祉施設の職員や、上下水道、清掃などに携わっている人たちも地方公務員です。国家公務員と同様に、地方公務員にも一般職と特別職があります。特別職とは、知事や副知事、助役、出納長、収入役、議員など、任命によって選出される職を指します。それ以外の職員が一般職です。

どの学部出身でもチャンスはある

地方公務員採用試験は、それぞれの地方自治体が独自に行っているので、試験内容や受験資格は地域によって異なりますが、上級(大卒程度)、中級(短大卒程度)、初級(高校卒程度)と分けて行われるのが一般的です(東京都はⅠ・Ⅱ・Ⅲ類)。試験区分が事務、土木、電気、水産、心理、福祉といった具合に分かれているので、どの学部出身者にも等しくチャンスはあります。東京都Ⅰ類試験の場合、受験資格は事務職が22歳以上27歳未満、専門職は22歳以上29歳未満です。1次では教養試験、専門試験、論文、2次では口述試験があります。なお、警察官や消防官、看護師、薬剤師、保育士などの専門職は、多くの場合、個別に試験が行われています。

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