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映画監督
映画づくりの総指揮者
映画の制作において、企画から脚本づくり、スタッフや出演する俳優の調整、資金の問題、撮影、編集まで、すべてにかかわる人が映画監督である。映画づくりにはたくさんの人がかかわっているが、映画監督はその人たちを動かして1本の映画にまとめあげていく。映画は撮影までの準備期間が長く、まず、映画にしたい素材(小説や実際にあった出来事など)を探し、企画案をつくり、資金などについてプロデューサーと打ち合わせ、スタッフや出演する俳優など決める。それから、シナリオライターと相談して脚本を仕上げ、撮影場所を探し、俳優などのスケジュールを調整し、セットを作り、やっと撮影にかかる。映画監督には、制作会社から依頼されて映画制作をする人と、自ら企画し、資金調達をして映画制作をする人とがいる。
映画づくりの基礎を身につける
映画監督になるのに特別な資格は必要ないが、映画制作会社に入り、撮影現場の制作スタッフや助監督などをして修行を積み、監督になるというケースが多い。また、テレビ局の演出部、ビデオ制作会社のカメラマン、シナリオライター、俳優から映画監督になる人もいる。最近では、自主制作作品をコンクールなどに出品して評価を得てデビューするというケースもある。 映画監督への道は多様化してチャンスも多くなったが、いい作品をつくる能力と、それを実現するための資金を集める能力が大切であることに変わりはない。そのためには、まず、映画づくりの基礎を大学や専門学校などで学ぶことから始めるのが第一歩である。