看護師

看護師

医師とともに患者の回復に尽くす

看護師の主な仕事は、病院や診療所などで医師の診察や手術などを手助けして、病人やけが人などの体調の回復に努めることです。勤務先は病院、診療所以外にも、社会福祉施設、老人保健施設、訪問看護ステーション、保健所など広範囲にわたっています。大手病院の看護師は、病棟、外来、手術室といった具合に担当が分かれており、勤務体制も異なります。病棟と外来の担当は、医師の診察の補助、カルテの整理や患者の検温などを行います。また入院患者の洗面、入浴、排せつ、食事などの手助けもします。手術室の担当は、手術の準備を整え、手術中は執刀医に必要な器具を手渡したり、患者の容体を見守ったりします。

入学試験突破が最大の関門

看護師になるには、看護師国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けなければなりません。受験資格は、大学や3年制短大の看護系学科、あるいは病院や大学の医学部に付属する3年制看護学校などを卒業することによって得ることができます。なお、看護師と保健師の教育を統合して行う4年制の専門学校もあり、ここを卒業すると保健師の国家試験も直接受験できます。2004年現在、看護師養成課程があるのは、大学122校、短大64校、養成所781か所です。看護師養成課程の入試の平均倍率は例年、3~4倍となっています。2004年の看護師国家試験では、受験者4万9204人、合格者4万4874人で、合格率は91.2%でした。

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