臨床検査技師

臨床検査技師

患者の血液や細胞、器官を多角的に検査する

臨床検査技師は、医師の指示に従って、患者の血液や尿、便、脳などを検査する医療技術者です。その仕事は、大きく分けて2種類あります。一つは、患者の血液や尿などから細菌やウイルスを調べ、病気の原因を探り出したり、組織片などを取り出して細胞の標本づくりを行ったりする検体検査です。もう一つは、脳波検査や心電図検査、心音図検査など、患者の身体の表面や内部の器官からデータを採る生理学的検査です。また最近、従来の仕事からさらに専門化した職種として、がん細胞の発見を専門とする細胞検査士(スクリーナー)という職種があり、がんの早期発見に貢献しています。このように臨床検査技師は、病気の診断や治療に欠くことのできない大変重要な役割を果たしています。

養成課程のある学校への入学が第一歩

臨床検査技師になるためには、臨床検査技師国家試験に合格しなければなりません。受験資格は大学の医学系・歯学系学部や3年制の短大(臨床検査学科、衛生技術学科)、専門学校の養成課程、あるいは厚生労働大臣指定の養成所を卒業すると得ることができます。養成課程のある教育機関は2004年現在、全国に38校ありますが、いずれも入学は難関です。なお、臨床検査技師国家試験の2004年の合格者状況は、受験者数4931人、合格者数3894人で、合格率は79%でした。

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