作業療法士

作業療法士

様々な作業を通じて心身機能の回復をサポート

病院やリハビリテーション施設、社会福祉施設などで、身体が不自由な人や精神に障害のある人を様々な作業を通じて治療、訓練し、社会復帰ができるように手助けするのが、作業療法士です。作業療法士は、医師から処方せんを受け取り、患者の症状に合わせたプログラムを作成します。そして、木工、革細工、陶芸、手芸、絵画、書道、レクリエーションなどの作業を通じて、訓練、指導を行い、患者が日常生活をスムーズに送れるように心身機能の回復を図ります。理学療法との違いは、理学療法が歩行など基本動作の回復に重点を置いているのに対し、作業療法は応用的動作や社会的適応能力を引き出すことを目的としている点です。

養成課程のある学校への入学が第一歩

作業療法士になるためには国家試験に合格しなければなりません。受験するためには、作業療法学科など養成課程のある大学や短大、厚生労働大臣が指定する作業療法士養成施設で3年以上、必要な知識と技能を修得することが必要です。養成機関は、かねてから入学定員の引き上げが提言されていたこともあり、2004年現在158か所あり、入学定員も6223人と増えています。国家試験の合格率は、2004年の試験では95.5%と高くなっています。一方、養成機関への入学は厳しく、入試の倍率は3~6倍程度です。

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