臨床心理士

臨床心理士

ストレス社会の頼りになるカウンセラー

臨床心理士は、精神的な悩みを抱える人たちの相談相手となり、さまざまな心理療法で心の問題解決を援助する、心理カウンセリングのエキスパートである。いわゆる「カウンセリング」を行う人はさまざまだが、臨床心理士は、日本臨床心理士資格認定協会が認定する資格をもった人である。この資格は、心理学関係で唯一の公的な資格といえるもので、大学院レベルの高度な専門知識と臨床経験が認定の条件となっているため、臨床心理士は極めて信頼性の高いカウンセラーといえる。臨床心理士の仕事には次のようなものがある。1)面接や観察、心理検査などで、クライアント(相談者)を知り、援助方針を判断する。2)必要に応じて臨床心理学的な技法を使って、精神の回復援助をする。3)他の専門家と協力して、クライアントを取り囲む環境へ働きかけたり、研究活動を行う。臨床心理士の仕事場は、病院の臨床心理室や開業心理クリニックなどの医療機関、自治体の教育センターやスクールカウンセラーなどの教育分野、児童相談所や児童福祉施設などの福祉分野、企業の健康管理室、少年院、刑務所など広範囲にわたる。

指定大学院で学ぶことが必要

臨床心理士になるには臨床心理士資格試験に合格しなければならない。臨床心理士の資格を取得するためには、指定校と言われる大学院を卒業して、受験資格を得る必要がある。平成16年4月の時点で、全国で114大学院が指定を受けているが、同協会が指定する大学院の審査は毎年行われるため、今後の動向にも注目する必要がある。 ほかに、医師免許取得者で、2年以上の心理臨床経験がある者も受験が可能。

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