薬剤師

薬剤師

病院や薬局以外に製薬会社などでも活躍

薬剤師の代表的な仕事は、病院や薬局で薬を管理し、医師の書いた処方せんに基づいて薬を調剤することです。最近は、医師の処方せんを病院外の薬局で薬剤師が調剤する、医薬分業体制が進んでおり、薬剤師の役割は重要性を増しています。もちろん、薬局・薬店で市販の薬についてアドバイスしたり説明したりするのも大切な仕事です。そのほか、製薬会社などの民間企業や官公庁などで、調剤以外の仕事をしている薬剤師もいます。また最近は、臨床薬剤師が注目されています。これは、調剤をするだけではなく、ほかの医療スタッフとともに患者のもとへ行き、服薬指導などを行う薬剤師のことです。一歩進んだ治療活動を担っていると言えるでしょう。

数ある学科から自分に適した学科を選択

薬剤師になるには、大学の薬学部か薬科大学で所定の単位を修め、薬剤師国家試験に合格することが必要です。合格率は70~80%台です。ひと口に薬学部と言っても、薬学科、薬剤学科、製薬学科、衛生薬学科、総合薬品科学科と、いろいろな学科があります。専門性が異なるのでよく考えましょう。国家試験の内容は、薬の基礎的な知識や原理に関する基礎薬学、調製や医薬品の安全性といった、薬剤師に必要な知識や技術の基本となる医療薬学、薬事関係法の知識や薬剤師としての倫理を試す問題などです。なお、早ければ2006年から薬学部の薬剤師を養成する課程の教育期間が6年になる予定です。

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