「医療・看護・歯科」一覧
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歯科技工士
破損した歯を人工的に補う
虫歯やそのほかの原因により歯(永久歯)が欠けたり抜けたりした場合、二度と元に戻ることはありません。それをそのままにしておくと、ものを食べるのに不自由を感じる、容ぼうが変わってしまう、心身の健康に悪い影響を及ぼすといった不都合が生じることもあります。そこで人工の歯をつくってそれを補うわけですが、歯科医師の指示に従って、こうした人工的な歯をつくったり、修繕したりするのが歯科技工士の仕事です。歯科技工士は、歯科医師の取った歯型に石こうを流し込んで模型をつくり、金属や合成樹脂を使って義歯をつくります。義歯には入れ歯や差し歯など様々な種類があります。また、歯の修繕以外に、歯並びを矯正するための歯列矯正装置をつくる場合もあります。
第一歩は専門学校入学が一般的
歯科技工士として働くには、歯科技工士国家試験に合格し、都道府県知事の免許を受ける必要があります。一般に国家試験の受験には歯科技工士養成機関を卒業しなければなりません。入学資格は、高卒以上かそれと同等の学力を持つ者です。養成機関は69校(2004年4月現在)あり、2年制の専門学校がほとんどです。養成機関では、理論や知識を学ぶほか、全体の3割近くの時間が歯科技工実習に充てられているのが特徴です。大学の歯学課程を卒業しても受験資格は得られますが、一般的コースとは言えません。国家試験の試験科目には学説試験と実地試験があります。